それがPUと書きましたし、前回はSH-4"JB"についてでした。
ところが、最初からPUと考えたわけでは無く別の部分から疑いました。
PUの比重は、かなり小さいと思っています。
いや、確かに音は、変わります。
私も若い頃は、PUをコロコロと交換したもんです。
あれでもない・・これでもないとねw
ペダルでもアンプでもそうですが、やはりギターの音を作るうえで一番
大きな比重を持つ部分というのは、プレイヤーのタッチだと思います。
しかし、どんなに優れたプレイヤーでもチューニングの合わないギターで
正確な音を得る事も難しいと思いますしサスティーンの出ないギターでは
サスティーンを得る事が出来ないと思うわけです。
では、どうすればそんなギターが作れるのか?
こればっかりは、未だに解明できてない・・というよりも、無理なんだと
思います。
色々な要因が絡みすぎていると思いますのでね。
安定した品質が良いわけではないというのが、その原因だと思います。
ただし、ある一定の基準をクリアしていないと良い音・・というか・・
自分の望む音は、得られないと思います。
そこは、木材の質であったり適度な工作精度であったりするのでしょう。
ナットの溝きりが良くないだけで、ギターの音は死んでしまいますしね。
JBは、私が最も信頼するある方に作っていただきました。
ヘッドのVanzandtロゴは、飾りでしかありません。
Vanzandtの現状のラインとも当時のラインとも別ラインでの製作ですし
それが私の好みだった事もあります。
それだけに色々な面での信頼感は、高いです。
細かい調整は、好みだけの問題となりますので仕上げは、ある程度弾いて
からといった感じです。
実は、JBをレンタルした後にJB製作者サイドから、パーツが届きました。
そろそろ、こなれてきた頃だろうから、好みで変更してみれば?といった
内容で送られてきたパーツは、ブリッジプレートと駒でした。
手元に戻ってきたJBを弾きつつ、違和感を感じたので色々とテストをしました。
素材や厚みの違うプレートを何度か付け替えてみたり駒も変更してみたりと
色々な組み合わせを試している時に感じたんですね。
これは・・ブリッジじゃないぞっと。
しかし、駒ならわかりやすいですが・・ブリッジプレート一枚でも随分と変化
があるもんですね。
駒であれば、弦が直接乗る部分ですから当然変化が出ると思いますし
ストラトを使っていた時も駒には、気を使いましたしね。
ただ、プレート・・これは、驚いたなぁ。
ストラトの用にアームブロックでもありませんし、普通のテレキャスターの
ような磁界の問題も出ないであろうハム用にぶった切ったハーフプレートです。
言ってしまえば、ただの駒を乗せているだけの鉄板ですね。
そいつを変更する事によって、全くといっていいほど出音が変わります。
あるプレートでは、チャンキーな音になりすぎてしまったり・・
あるプレートでは、ローがうるさ過ぎたり・・
駒とのバランスもありますから、色々なテストが出来たのは、良かったです。
最終的には、最初に付いていた鉄プレートを加工してもらったモノにカラハム
のブラス駒の組み合わせがテレっぽい暴れ方を残しつつガッツのある音でした
ので、その組み合わせに落ち着きました。
ブリッジ関係でも音の立ち上がりが随分と違うもんです。
ボディ材やネック材でも変わるでしょうが・・指板に関しては、あまり感じた
事がないです・・。
ただ、このプレートの変更時もそうですが、私はいつもネックPUをメインに
使いテストするんですね。
アンプやペダルで音を作る時にもネックPUが基準となります。
そして、ブリッジ側やミックス時での妥協点を探るといった感じです。
ブリッジ交換での音の立ち上がりや響きを注意しながら調整していたのが
功を奏したのかどうか・・
あまりにもネックPUとブリッジPUの立ち上がりの違いに違和感を覚えました。
そこで、自分の感じた違和感の原因は、PUにあると確信したのです。
が出来るのですが・・
どうもブリッジPUだと戻りが悪いというか・・んー・・
フィルターを一枚通したようなイメージですかねぇ。
音がどこか散漫というか・・抜けないというか。
悪い音では、ありませんが自分のイメージとシンクロしないんですね。
そこで前回の記事で書いたSH-4"JB"についてという事を考えてみたわけです。
そこから得たヒントを元に次のステップへ進みます。